事故の報告その5 事故報告書の提出方法(報告規則第4条)
試験で100%出題される、絶対に暗記すべき提出キーワードはこれです。
- 提出期限は事故があった日から 『30日以内』
- 提出先は、営業所を管轄する 『運輸支局長(うんゆしきょくちょう)』 を経由して 『国土交通大臣』 へ提出する
- 提出する枚数は 『正副3通(せいふくさんつう)』
【ブライトさんとアムロさんの報告書提出ストーリー】
事故発生から数日が経ち、運行管理室でブライトさんがパソコンに向かって「自動車事故報告書」を作成しています。そこへアムロさんがやってきました。
アムロさん:「ブライトさん、先日の僕の転覆事故の報告書を作ってくれているんですね。ありがとうございます。これって書き終わったら、僕たちの会社がある東京から、国のトップである国土交通省(国土交通大臣)へ直接郵送するんですか?」
ブライトさん:「アムロ、気持ちは分かるが、いきなり大臣へ直接送りつけるのは法律違反(手続き間違い)になってしまうんだ。試験でもこの提出ルートが一番狙われるぞ」
アムロさん:「えっ!大臣へ出す書類なのに、直接送っちゃダメなんですか?」
ブライトさん:「そうだ。法律では、まず僕たちの営業所の地元にある『運輸支局長(または地方運輸局長)』へ提出することになっている。そこを経由して、最終的に国土交通大臣のもとへ書類が届く仕組みなんだ。川の下流から上流へ順番に書類を上げていくイメージだな」
アムロさん:「なるほど、まずは地元の運輸支局長を通すんですね。ちなみに書類は何枚(何冊)作るんですか?」
ブライトさん:「ここも試験の引っ掛けポイントだ。コピーを1枚取って終わりではなく、『正副あわせて3通』提出しなければならない。1通は国用、1通は支局用、最後の1通は会社の控えとして戻ってくる。合計3通のセットが必要なんだ。もちろん、事故があった日から30日以内に届け出なければアウトだから、私は今急いで作っているんだよ」
アムロさん:「30日以内に、支局長を経由して、3通提出!これなら試験に出てもバッチリ覚えられます!」
ブライトさん:「よし、手続きの流れは完璧だな。次からは報告書を作らなくて済むように、安全運転を徹底してくれよ!」
⚠️ 試験に出る超重要ひっかけ!
試験問題では、経由する人と提出枚数を入れ替えて受験生を騙してきます。
- バツ問題の例:「自動車事故報告書は、事故があった日から30日以内に、国土交通大臣に直接、正副2通を提出しなければならない」
- 答えは×(間違い)です。正しくは「運輸支局長等を経由して、正副3通」です。直接出すのも×、2通にするのも×です。
【条文翻訳】この法律が本当に伝えたいこと
「重大な事故が起きたときの報告書(自動車事故報告書)は、東京の国交省へいきなり直接提出してはいけません。まずは地元の現場をよく知っている担当窓口(運輸支局長など)へ持っていきなさい。国や支局がデータを別々に管理し、会社側にもしっかり控えを残させるために、必ず全部で3通(正副3通)の書類をセットにして、30日以内に提出することを義務付けます」
国は、事故のデータを地方(運輸支局)と中央(国土交通省)の双方で正しく共有し、会社にも記録を義務付けたいと考えています。そのため、あえて「支局長を経由させる」「3通提出する」という厳格なルートを指定しています。
【関係条文】自動車事故報告規則 第4条(提出手続)
第四条 法第二十四条第一項(中略)の規定による報告(※自動車事故報告書)は、当該事故に係る事業用自動車の運行を管理する営業所の所在地を管轄する地方運輸局長(又は運輸支局長)を経由して、国土交通大臣に提出しなければならない。
2 前項の報告は、自動車事故報告書(中略)三通を提出することにより行うものとする。
