運行管理者の「業務・義務」の規定(安全規則第20条など)

絶対に暗記すべき超重要キーワードはこれです。

  • 運行管理者は、運行の安全を確保するための業務を『誠実(せいじつ)に執行(しっこう)』しなければならない
  • ドライバーは、運行管理者が法律に基づいて行う指示に『従わなければ(したがわなければ)ならない』

【ブライトさんとアムロさんの運行管理義務ストーリー】

朝の運行管理室で、ブライトさんが今日の運行ルートやドライバーたちの体調を厳しくチェックしています。そこへ、少し眠そうにしながらアムロさんが出発の準備にやってきました。

アムロさん:「ブライトさん、おはようございます。今日もこれから長距離の配送に行ってきます」

ブライトさん:「アムロ、おはよう。……待て、アムロ。顔色が少し悪いな。昨日はしっかり睡眠(すいみん)をとったか?血圧や体調に不安はないか?」

アムロさん:「あ、ちょっと夜遅くまでスマホを見てしまって寝不足気味ですけど、運転には影響ないですよ。急ぎの荷物ですし、このまま出発しちゃいますね」

ブライトさん:「ダメだ!アムロ、運行管理者の私の指示を聞け!法律(輸送安全規則)では、運行管理者はドライバーの疲労や睡眠不足をチェックし、安全に運転できないと判断した場合は、運行をストップさせる強い義務(職務)がある。私はその仕事を『誠実に実行する義務』があるんだ。そして、ドライバーであるお前は、私の安全のための指示に『絶対に従わなければならない』と法律で決まっているんだぞ!」

アムロさん:「うっ……。運行管理者の言うことには、法律レベルで従う義務があるんですね」

ブライトさん:「その通りだ。プロのドライバーなら、個人のわがままで安全を無視することは絶対に禁止だ。しっかり仮眠を取るか、別のドライバーに交代する指示を出すから、その通りにしなさい!」

アムロさん:「分かりました、ブライトさん。安全第一で、指示通りにします!」

⚠️ 試験に出る超重要ひっかけ!

試験問題では、この「誰の義務か」を入れ替えて受験生を不合格にしようとしてきます。

  • バツ問題の例:「運行管理者は、運行管理者の業務を統括(とうかつ)する者を選任しなければならない
    • 答えは×(間違い)です。運行管理者を「選任する(雇う・決める)」のは、会社のトップである『事業者(運送会社)』の義務です。雇われている身である運行管理者に、そんな人事の権限(義務)はありません。
  • マル問題の例:「運転者は、運行管理者がその職務として行う指示に従わなければならない
    • 答えは◯(正しい)です。ストーリー通り、ドライバーは運行管理者の安全指示に絶対服従です。

【条文翻訳】この法律が本当に伝えたいこと

「運行管理者は、ドライバーの命と公道の安全を守るプロのリーダーです。だから、日頃の点呼や体調チェックなどの仕事を、手抜きせず『誠実』にやりきりなさい。また、ドライバーがリーダーの安全の指示を無視して勝手にトラックを走らせることは絶対に禁止です。運行管理者の正しい指示には必ず『従いなさい』。このお互いの役割を厳しく守ることで、過労運転や事故を未然に防ぎます」

国は、運送会社の中で「安全を管理する人(運行管理者)」の言葉に絶対的な重み(強制力)を持たせたいと考えています。そのため、ドライバーへの服従義務を法律に明記し、安全管理が形骸化することを厳しく防いでいます。


【関係条文】貨物自動車運送事業輸送安全規則 第20条(運行管理者の義務)等

(運行管理者の義務)
第二十条 運行管理者は、誠実にその職務を行わなければならない

(乗務員の遵守事項)
第十七条 事業用自動車の運転者及び運転者の補助に従事する乗務員は、運行の安全を確保するため、運行管理者が行う指示に従わなければならない