事故の報告その4 事故報告における「重傷者」の定義

試験で100%狙われる、絶対に暗記すべき重傷者の境界線(キーワード)はこれです。

  • 『全治30日以上』の治療が必要なケガはすべて「重傷者」

試験では、この「30日」という数字や、具体的なケガの名前がそのまま出題されます。


【ブライトさんとアムロさんの重傷者定義ストーリー】

ある日の午後、運行管理室でブライトさんアムロさんが、事故の処理書類を見ながら話をしています。

アムロさん:「ブライトさん、先週の事故の件ですが、相手のドライバーの方のケガは『骨折(こっせつ)』で、お医者さんからは全治40日と診断されたそうです。命に別状はなくて本当に良かったですが、これは重傷者になるんでしょうか?」

ブライトさん:「アムロ、それは間違いなく法律上の『重傷者』にあたるぞ。自動車事故報告規則では、病院の先生から全治30日以上の治療が必要だと言われたケガは、すべて重傷者としてカウントすると決まっているんだ」

アムロさん:「30日以上ですか。でも骨折って、ギプスをして本人は元気に歩けたりしますよね。それでも重傷なんですか?」

ブライトさん:「そうだ。本人がどれだけ元気に見えても、骨がくっつくまでに30日以上かかるなら法律上は重傷だ。逆に、意識がなくて一見大ケガに見えても、全治2週間(14日)で退院できるなら、それは『軽傷』になる。つまり、痛そうかどうかではなく『全治何日か』の数字だけで冷酷に判断するのが試験の鉄則なんだ」

アムロさん:「なるほど!見た目ではなく『30日以上』という数字が境界線なんですね」

ブライトさん:「その通り。そして重傷者が1人でも出たら国への報告義務(30日以内)が発生し、もし被害が拡大して重傷者が5人以上になったら24時間以内の『速報』が必要になる。この30日という数字を絶対に忘れるなよ!」

⚠️ 試験に出る超重要ひっかけ!

試験問題では、「骨折等により全治20日の傷害を負った者が生じた事故は、重傷者が発生した事故として国に報告しなければならない」というひっかけが出ます。答えは×(間違い)です。全治20日は30日未満なので「軽傷」となり、1人だけなら国への報告義務はありません。


【条文翻訳】この法律が本当に伝えたいこと

「事故のケガ人が重いか軽いかを、会社や警察がパニックになった現場の見た目で勝手に判断してはいけません。お医者さんが『治るまでに30日以上かかる』と診断したケガは、すべて『重傷』として扱いなさい。重傷者が1人でも出たら、それは大きな事故なので隠さず必ず国に報告しなさい。主観的な嘘やごまかしを禁止するために、30日という一律の数字で厳しく管理させます」

国は、事故の被害レベルを正確なデータとして把握したいと考えています。そのため、現場の印象に左右されないよう「全治30日以上」という明確な基準を法律で定めています。


【関係条文】自動車事故報告規則 第2条(重傷者の定義)

(定義)
自動車事故報告規則において「重傷者」とは、次の各号のいずれかに掲げる傷害を受けた者をいう。
 肢体の機能に著しい障害を伴う傷害又は技術上これと同程度と認められる傷害
 十四日以上の入院を要する傷害
 三十日以上の治療(※全治30日以上の通院など)を要する傷害

※試験では、この中でも特に「三十日以上の治療」という数字が最もよく狙われます。