国への事故報告(法第24条)その1
試験で100%狙われる、絶対に暗記すべきキーワードと数字はこれです。
- 『30日以内』に「自動車事故報告書」を提出する
- 重大な事故(転覆、転落、火災、10台以上の玉突きなど)のときは、さらに『24時間以内』に電話などで「速報(そくほう)」する
【ブライトさんとアムロさんの事故報告ストーリー】
ある日の午後、営業所で待機していた運行管理者のブライトさんのもとに、若手ドライバーのアムロさんから一本の緊迫した電話が入りました。
アムロさん:「ブライトさん、大変です!雨の高速道路でスリップしてしまい、トラックが横にゴロンと倒れて(転覆して)しまいました!幸い僕も周囲の人もケガはありませんが、道路をふさいでしまっています……!」
ブライトさん:「アムロ、まずは落ち着いて警察と消防へ連絡するんだ。ケガ人がいないのは不幸中の幸いだが、トラックがひっくり返る『転覆事故』は、法律で決められた重大な事故にあたる。すぐに国へ報告しなければならないぞ!」
アムロさんが無事に対処を終えて営業所へ戻った後、ブライトさんは急いで手続きの準備を始めました。
ブライトさん:「アムロ、今回の『転覆』のような大事故を起こしたときは、事故があったときから24時間以内に、まずは国土交通大臣へ電話やFAXで『事故の速報』をしなければいけないんだ。そして、それとは別に、事故の詳細をまとめた『自動車事故報告書』を、事故があった日から30日以内に提出する義務がある。これは1分でも遅れてはならない大切なルールなんだ」
アムロさん:「24時間以内に速報、そして30日以内に報告書ですね。僕の不注意で大変な手続きを増やしてしまい、すみません……」
ブライトさん:「お前がケガをしなかったのが一番だ。次からはこの数字をしっかり頭に入れて、安全運転に努めてくれ!」
⚠️ 試験に出る超重要ひっかけ!
試験問題では、この「24時間以内」と「30日以内」の数字をあべこべに入れ替えて受験生を騙してきます。
「事故報告書は20日以内に提出しなければならない」といったウソの数字の罠が頻出しますので、「速報は24時間、報告書は30日」と丸暗記してください。
【条文翻訳】この法律が本当に伝えたいこと
「トラックがひっくり返ったり、崖から落ちたり、火を出したりするような重大な事故が起きたときは、世間に大きな影響が出るのですぐに(24時間以内に)国へ知らせなさい。そして、どんな事故であっても原因を隠すことは絶対に禁止です。事故が起きた日から30日以内に、詳しい原因と対策を紙に書いてきちんと国に報告しなさい。会社が事故を隠蔽せず、次の事故を防ぐための対策を取らせることで、道路の安全を守ります」
国は、運送会社が大きな事故を隠したり、報告を後回しにしたりすることを厳しく禁止しています。そのため、時間の期限を明確に区切って報告を義務付けています。
【関係条文】貨物自動車運送事業法 第24条(事故の報告)
第二十四条 一般貨物自動車運送事業者等は、その事業用自動車が転覆、転落、火災その他の国土交通省令で定める重大な事故を起こしたときは、遅滞なく、事故の種類、原因その他の国土交通省令で定める事項を国土交通大臣に報告しなければならない。
※自動車事故報告規則により、報告書の提出は「30日以内」、特に重大な事故の速報は「24時間以内」と規定されています。

