実家の「正しい価値(評価額)」を調べる具体的な方法  G

前回の記事で「代償分割」や「換価分割」といった解決策をご紹介しましたが、そこで必ず全員がぶつかる壁があります。
それが、「そもそも、この実家っていくらの価値があるの?」という疑問です。

実は、不動産の価値には「4つの異なる価格」が存在するため、身内だけで話し合うと「1,000万円だ!」「いや、3,000万円の価値はある!」と意見がズレて揉める原因になります。

遺産分割の話し合いをピシッとまとめるために、実家の正しい価値を見極める3つのステップをまとめました!


🗺️ ステップ1:毎年届く紙をチェック!「固定資産税評価額」

一番手っ取り早く目安を知る方法です。

  • 調べる方法: 毎年春ごろに実家に届く「固定資産税の納税通知書」に付いている「課税明細書」を見ます。「価格」または「評価額」の欄に書かれている金額がそれです。
  • 特徴: 国が基準にしている価格です。
  • 注意点: 実際の売買価格(市場の価格)よりもかなり低く(約7割程度に)見積もられているため、これをつきつけると「もっと高く売れるはずだ!」と他のきょうだいから反論されやすいです。

📈 ステップ2:ネットで1分!国税庁の「路線価(ろせんか)」

主に「土地」の価値を公的に調べる方法です。

  • 調べる方法: 国税庁のウェブサイト「路線価図・評価倍率表」で、実家の前の道路に書かれている数字をチェックします。
  • 特徴: 相続税を計算するときの基準になる価格です。実際の売買価格の約8割が目安になっています。
  • 遺産分割での使い道: 「固定資産税評価額」とこの「路線価」の2つを確認しておけば、親族間の話し合いで「公的な最低ラインの目安」として強い説得力を持たせることができます。

🏠 ステップ3:これが本命!不動産会社の「実勢価格(じっせいかかく)」

遺産分割の話し合いで一番みんなが納得しやすい「実際に売れるリアルな価格」です。

  • 調べる方法: 不動産会社に実家を「査定」してもらいます。
  • おすすめのやり方: 1社だけだと、その会社が「安く見積もりすぎている」リスクがあります。そのため、複数の不動産会社(3社程度)に無料査定を依頼し、その「平均値」を出すのが一番公平で揉めない裏ワザです。
  • 特徴: 「今、この家を売りに出したらいくらになるか」という生の情報なので、きょうだい全員が「これなら納得できる」と合意しやすい価格になります。

⚠️ 揉めないための「プロからのアドバイス」

実家の評価額が決まったら、必ずその根拠となった不動産会社の「査定書」をコピーして、きょうだい全員に配りましょう。
「お兄ちゃんが勝手に決めた金額じゃない」と証明することが、不信感をなくす最大のコツです。

価格の合意が取れたら、後から「やっぱり納得いかない」と言われないように、すぐに「遺産分割協議書」に行政書士などの専門家を交えて落とし込んでくださいね!