もし合計額が120万円を超えてしまった場合の「次の請求先と解決策」 G
相手が自賠責保険にしか加入していない無保険事故。前回の記事で「ケガの補償は最大120万円まで」とお伝えしましたが、大ケガをして入院が長引いたりすると、あっという間にこの上限を超えてしまいます。
「120万円を超えた分の治療費や慰謝料は、泣き寝入りするしかないの!?」と不安になりますよね。
結論から言うと、諦める必要はありません!120万円を超えてしまったときに使える「4つの請求先と解決策」をまとめました。
🛑 解決策1:相手のドライバー「本人」に直接請求する
自賠責保険の枠(120万円)を超えた分は、法律上、すべて事故を起こした相手(加害者本人)が自腹で支払う義務があります。
- やり方: 超過した分の損害賠償をまとめた請求書を相手に送り、示談交渉を行います。
- 注意点: 相手が任意保険に入っていない段階で、お金に余裕がないケースがほとんどです。「無い袖は振れない」と拒否されたり、無視されたりするリスクが非常に高いのが現実です。
🛡️ 解決策2:自分の任意保険の「人身傷害保険」を使う(★一番おすすめ)
相手からの回収が難しいとき、最も頼りになるのがあなた自身が加入している自動車保険です。
自分の保険にある「人身傷害補償保険(または無保険車傷害特約)」を使えば、相手の自賠責の枠を超えてしまった分の治療費や休業損害、慰謝料を、あなたの保険会社が代わりに全額支払ってくれます。
「自分の保険を使うと、来年から保険料が高くなるのでは?」と心配になりますが、この保険(特約)は使っても等級が下がらない(ノーカウント事故扱い)ケースが多いため、ノーリスクで使える最強の救済策です。
🏥 解決策3:健康保険や労災保険に切り替えて「治療費」を抑える
もし自分の任意保険も使えない場合は、病院での治療費の払い方を見直しましょう。
交通事故の治療は、何も言わないと「自由診療(全額自己負担ベースの高額な計算)」になってしまい、120万円の枠をすぐに使い切ってしまいます。
そこで、病院に手続きをして「健康保険(3割負担)」や、仕事中・通勤中の事故なら「労災保険」での治療に切り替えます。
治療費そのものをグッと安く抑えることで、120万円の枠の中に「慰謝料」や「休業損害」をねじ込む(手元に残す)ことができるようになります。
⚖️ 解決策4:相手に財産があるなら「弁護士」を立てて裁判・差し押さえ
「相手のドライバーは、お金を持っているのに払おうとしない!」という悪質なケースであれば、法律の力で強制的に回収します。
弁護士に依頼して裁判を起こし、勝訴判決を得ることで、相手の給料や銀行口座、車などの財産を強制的に差し押さえる(強制執行)ことができます。
あなた自身の保険に「弁護士費用特約」がついていれば、弁護士費用は実質タダで依頼できます。
💡 まとめ:120万円を超えそうなら、すぐにプロへ相談を!
自賠責の120万円の壁を超えそうな気配がしたら、一刻も早く専門家に相談することが大切です。
まずは交通事故の被害者請求に強い行政書士に「現在の正確な損害額」を計算してもらいましょう。その上で、自分の保険を使うべきか、弁護士を立てて相手個人と戦うべきか、次のベストな戦略を一緒に組み立ててもらうのが一番安心ですよ!

