人身事故の加害者から「示談書に判コを押してほしい」と泣きつかれたときの対処法 G
交通事故の被害に遭い、相手が人身事故のペナルティに怯えているとき。
加害者本人やその家族から「会社をクビになってしまう」「前科がつくのを防ぎたいから、早く示談書にハンコを押してほしい!」と泣きつかれるケースが実はあります。
結論から言うと、治療が終わっていない段階での安易なサインは「絶対にNG」です!
相手への同情でハンコを押してしまうと、あなたが一生後悔するリスクがあります。
🛑 なぜ?急いでハンコを押してはいけない「最大の理由」
加害者が急ぐ理由は明確です。
警察や検察の処分が決まる前に「被害者と円満に示談が成立している」という実績を作って、自分の刑罰を少しでも軽くしたい(または不起訴にしたい)からです。
しかし、あなたが治療の途中で示談書にハンコを押してしまうと、以下のような恐ろしいデメリットが発生します。
- 治療費の打ち切り: 示談が成立した瞬間に、その後の治療費、休業損害、慰謝料などの請求権はすべて消滅します。
- 後遺症の泣き寝入り: 後から「やっぱり首が痛む」「後遺症が残ってしまった」となっても、追加のお金は1円も請求できなくなります。
示談書へのサインは、「ケガが完全に治った(または後遺障害の等級が決まった)あと」に行うのが鉄則です。
📝 泣きつかれたときに使える「魔法の断り文句」
相手から涙ながらにお願いされると、断るのが心苦しいと感じるかもしれません。
そんなときは、相手の感情を逆なでせず、毅然と断れる以下のセリフを使いましょう。
「お気持ちは分かりますが、現在まだ治療中で、今後の見通しが立っていません。示談の手続きについてはすべて私の加入している保険会社(または代理人の専門家)に一任していますので、そちらを通してお話しいただけますか」
このように、「治療が終わっていない事実」と「窓口はプロに任せている」という2点を伝えることで、相手もそれ以上無理な要求ができなくなります。
🛡️ それでも相手がしつこい場合の「次の一手」
もし直接会いに来ようとしたり、何度も電話がかかってきたりして恐怖やストレスを感じる場合は、以下の方法で自分を守りましょう。
① 相手の保険会社(担当者)に苦情を入れる
相手の任意保険会社に連絡し、「加害者本人から直接連絡が来て困惑している。これ以上直接の連絡は控えるよう、会社から本人に指導してほしい」と伝えます。まともな保険会社であれば、すぐに本人を止めてくれます。
② 「弁護士費用特約」を使ってプロを盾にする
自分の保険の「弁護士費用特約」を使い、交通事故に強い行政書士や弁護士に依頼をします。
専門家があなたの「代理人」になった瞬間、相手はあなたに直接連絡することが法律上できなくなります。 窓口が完全にプロへ切り替わるため、あなたへの精神的なプレッシャーは一瞬でゼロになります。
💡 まとめ:あなたの体と人生を守ることが最優先!
相手の人生がかかっていると言われると罪悪感を抱くかもしれませんが、事故の原因を作ったのは加害者です。
相手のペナルティを軽くするために、あなたが適切な治療や補償を諦める必要はどこにもありません。
もし、相手とのやり取りに少しでも不安を感じたら、すぐに交通事故の手続きに強い行政書士や弁護士に相談してください。プロの手を借りて、毅然とした態度で自分の身を守ってくださいね!

